先日、我が家の賃貸マンションで給湯器(室外機)からの漏水が発生し、水道代が高騰するトラブルがありました。
結論から言うと、水道局と家主さんのおかげで自己負担ゼロで解決することができました。
同じようなトラブルで悩む方のために、発見までの流れや手続き、注意点を体験談としてまとめておきます。
ポストに入っていた1枚の紙…「漏水の疑いあり」の通知
ある日ポストに入っていた水道料金の通知が入っていました。
「水道検針時にパイロットマークが回転しておりました。漏水の可能性がございます。一度ご確認下さい。」
…正直、最初は「え?家の中は特に問題ないし、漏水は何かの間違いでは?たぶん冬場で追い焚きが多かったせいで前月より多めに水を使ったのかな?」程度にしか思っていませんでした。
実際、水道代は前月より数千円高い程度でした。
その数日後…再び検針員さんから指摘
3日後、再びインターホンが鳴り、水道検針員さんが来訪。
「やはり漏水の可能性があります」とのこと。
一緒にメーターのパイロットを確認すると、確かにゆっくり回っている…。

家の中の水回り(キッチン、トイレ、風呂)の元栓をすべて確認しましたが、明らかな漏水の痕跡はありませんでした。
原因は家の外、給湯器の室外機だった!
家の中には異常が見当たらなかったので、念のため管理会社の24時間緊急サポートに連絡して、自宅を点検してもらうことにしました。
点検の結果、漏水の原因はベランダにある「ヒートポンプ式給湯器の室外機(ヒートポンプユニット)」からの異常排水であることが判明。

ぱっと見では、「漏水」というよりも、室外機から普通に水が流れ出ているだけのように見えました。
しかも、冬場でベランダに出る機会が少なかったこともあり、気づくのが遅れてしまったのです。
そういえば最近、ベランダが濡れていることが多かったな…と、思い出しました。
でも、ここに住んでまだ1年も経っておらず、
「冬場はエアコンの使用時間が長くなるから、ドレンホースからの排水が増えてるんだろう」
と勝手に思い込み、深く考えていませんでした。
ところが実際には、水を出していたのはエアコンの室外機ではなく、給湯器の室外機だったんです!
すぐに修理できない!それでも漏水は止められない…
給湯器はメーカー対応になるとのことで、修理は最短でも4日後。
しかも、元栓を止めてしまうとお湯が使えなくなるため、漏水を止めずに数日過ごすことになりました。
漏水で高騰する水道代、どうなる?
原因がわかったところで、次に気になるのは…
「この水道代、誰が払うの?」
給湯器の室外機は賃貸住宅の設備であるため、修理は家主さんの負担になるけど、水道代は一体どうなるの?
不安になり、以下の3点を確認・対応しました。
①火災保険を確認 → 対象外
加入していた火災保険では、漏水による家財の被害や、部屋が浸水した場合の臨時宿泊費は可能でしたが、水道代高騰は補償対象外でした。
②水道料金の減額申請→可能
水道局に確認すると、修理完了後に修繕した事業者より修繕報告書を提出してもらえば漏水に対し一部減額しますとのこと。
今回は、修理業者へ修繕報告書の作成と提出をお願いしました。
③管理会社に相談 → 家主さんの負担で対応
漏水の原因が建物設備(給湯器の室外機)の不具合であることが分かったため、管理会社を通じて家主さんに相談しました。
その結果、
水道料金のうち、減額申請してもカバーできない分については、家主さんが負担してくれることになりました。
これは、借主に過失がない設備不良の場合、修繕やその影響による損害(※水道料金含む)の費用は原則として貸主が負担すべきという考えに基づく対応です(※民法第606条第1項:賃貸人の修繕義務など)。
お風呂が使えない…銭湯代も家主さんが負担
修理予定日前日に、ついに給湯器がエラーで完全停止してしまい、お風呂が使えない状況に。
この点についても相談したところ、銭湯代も家主さんが負担してくれるという丁寧な対応をいただけました。
ただ、この日はワンオペで異性の子どもが3人いる我が家では、私一人で銭湯に連れて行くのが難しく、この日はお風呂なしで我慢することに…。
漏水の金額は?修理内容は?
今回の漏水による水道料金の増加は、約5,800円でした。
漏水の指摘を受けてから10日間。
もともと水道代が安い地域だったこともあり、大きな損失ではありませんでしたが、気づくのがもう少し遅れていたら…と考えるとゾッとします。
最終的に、水道局の減額対応と家主さんのご負担によって、自己負担はゼロで解決となりました。
修理内容は、以下のような内容でした。
ヒートポンプ給湯機(HE-PS45H)
ヒートポンプユニットから水漏れによる不良の為、「温水コイル」を交換。R744-600G充填。
交換部品:メタルブッシング2/オンスイコイルカンセイ1
賃貸でも「おまかせ」で済むとは限らない
賃貸住宅に住んでいると、「トラブルが起きても管理会社が全部やってくれるから大丈夫」と思いがちですが、実際には自分自身が動かなければ解決しないこともあります。
今回の給湯器の漏水トラブルでは、
- 水道局への問い合わせ
- 緊急サポートへの連絡
- 修理日の日程調整と立ち会い減額申請の手続き
- 管理会社への相談
など、想像以上に時間と手間がかかりました。
費用の自己負担がなかったことは大きな安心材料でしたが、住人自身の対応が求められる場面が多いことを実感しました。
誠実な対応に感謝と信頼
とはいえ、今回のトラブルでは、管理会社も家主さんも、すぐに状況を把握し、迅速かつ誠実に対応してくださったことに本当に感謝しています。
問い合わせから返金対応まで、何度もやり取りがありましたが、常に丁寧な説明と配慮があり、信頼感が高まりました。
「トラブルが起きた時にこそ、その人(会社)の本質が見える」と言いますが、まさにその通りだと思います。
給湯器の寿命は?今回の設備は設置から約7年
今回漏水の原因となったヒートポンプ式の給湯器は、設置から約7年経過していました。
調べてみると、給湯器の寿命は以下の通りとされています。
給湯器の種類 | 一般的な耐用年数(目安) |
---|---|
ガス給湯器(瞬間式・エコジョーズ等) | 約10年 |
ヒートポンプ式給湯器(エコキュートなど) | 約10~15年 |
つまり、今回の給湯器は「寿命の半ばを過ぎた状態」にあり、
経年劣化による故障が起きても不思議ではないタイミングでした。
最後に
設備トラブルは突然やってきます。
もし、同じようなことが起きた時に、少しでも参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。