こんにちは、3児のママまりこです。
私はこれまでに以下の病児保育を利用しながらワーママを続けてきました。
- 職場の病院内の病児保育
- 小児科併設の病児保育
- 訪問型病児保育
ワーママにとって病児保育は、頼りになり心強いサービスではあるのですが、使い方を間違えると逆に負担が増えてしまうことも事実です。
私自身、親子ともに無理をして病児保育を利用した結果、自分も体調を崩し体調不良を長引かせてしまったという苦い経験があります。
そこで、実際に病児保育を使ってみて感じたデメリットと、賢く使っていくための方法をまとめてみたのでご紹介します。
この記事はこのような方におすすめです。
・これから病児保育を利用したいと思っている方
・病児保育に預けるのは不安・かわいそうだと悩んでいる方
・子どもが体調不良の時、仕事を休むのが申し訳ないと悩んでいる方
病児保育の利用手順
まず、病児保育を利用する流れとしては一般的に以下のようになります。
(訪問型の場合は、実施団体によってサービス内容が大きく異なるため、この記事では施設型の病児保育についてまとめています。)
- 利用を希望する施設で事前に利用登録
- 病児保育利用の前日もしくは当日に予約
- 診察(前日の診察で利用できる場合もあり)
- 入室し保育開始
- お迎え
①の利用登録は、病児保育を利用する当日は不可というケースがほとんどです。
早めに、施設の見学もかねて登録しておくことをお勧めします。
病児保育の利用で増える負担
利用の手続き
病児保育を利用するためには、まず、予約と診察が必要になります。前日に予約と診察ができればよいのですが、当日に必要な場合もあります。当日の朝から予約をして、病院で診察を受けてから出勤となると、その作業だけでもとても時間がかかります。
予約電話が込み合ってなかなかつながらない!!
診察だけで1時間もかかってしまった!!
ということもよくありました。
仕事の調整
病児保育の保育時間は、普段通っている保育園と比較して、保育時間が短くなります。
そのため、通常の勤務時間で働くことが難しく、有給休暇や看護休暇などを利用して勤務時間を短くしたり、できない仕事を他のスタッフに依頼するなど、仕事を調整する必要があります。
体調不良の子の看病をしながら、始業時間までに仕事の連絡調整することはとても大変でした。
持ち物の準備
普段の保育園では着替えやオムツなど予備を置いておくことができますが、病児保育では一から準備が必要です。
さらに、お弁当やおやつの準備が必要になったり、着替えもたくさん必要になるので準備に時間がかかってしまいます。
送迎の負担
普段通っている保育園よりも、病児保育の保育園の方が自宅から遠くなるケースがほとんどだと思います。
普段の送迎でも時間的に余裕がない中、病気の子を連れて長距離を移動することは思っている以上に大変で相当な労力を使います。
私の場合は、以下のように普段の保育園と比べて大幅に送迎の負担が増えました。
- 普段の保育園→徒歩3分
- 院内保育→電車+徒歩で30分程度
- 小児科併設の病児保育→車で20分程度
看病疲れ
子どもの体調が悪い時は、必然的に下記のような負担が増えますよね。
・子どもの機嫌が悪くぐずるので、何をするにも時間がかかる
・夜中に子どもが何度も起きて親も十分睡眠がとれていない
・病院を受診しないといけない
・嫌がる薬を飲ませないといけない
親自身、自分は元気だと思っていても、気づかないうちに疲れが溜まっています。寝不足などで自分自身の免疫力も低下し、子どもの病気がうつってしまったということもよくあることです。
自分にも負担がかかっていることを自覚して、万全の状態ではないことを自覚しておくことが大切です。
子どもの負担
普段とは違う保育園で過ごすことは、子どもにとってもストレスが大きくなります。
しんどいのに、慣れない環境でゆっくり休めない、、、
となると体調不良が長引いてしまう場合もあります。
保育費用
各自治体によっても異なりますが、施設型病児保育は一日2000円~3000円程度です。1日だけの利用であれば仕方ないと割り切れますが、連続して利用すると結構な負担になりますよね。
さらに、訪問型病児保育の場合は、一日あたり7000円程度~数万円程度と高額になる場合もあります。
第一選択は親が休む。そのために大切なこと
こんなに負担が増えて苦労するなら、、、と行き着いた結論は、
夫婦のどちらかが仕事を休み、家で看病をする。
という当たり前のことなんです。
口でいうのは簡単ですが、それぞれ責任のある仕事をしており、気軽に休めるものではありませんよね。
実家が遠方で、祖父母に頼るという手段を選択できない我が家は何度もこの問題にぶち当たってきました。
だからこそ得られた休むために大切なことを、ご紹介します。
自分の思考を変換する
まず、休めない心理になる原因の一つは、自分の思考が「休めない思考」になって休めない理由を作り出しているからです。下の表の左側です。
気持ちを切り替えて休むためには、自分の思考を右側の「休める思考」へ変換することが大切です。
休めない思考 | 休める思考 | |
---|---|---|
他のスタッフに負担をかけてしまう | → | 他のスタッフでもできる |
あと〇日しか、看護休暇・有給休暇がない | → | あと〇日も、看護休暇・有給休暇がある |
大事な会議がある | → | 日程を変更できる |
会社に迷惑をかけてしまう | → | 自分が休んでも会社はつぶれない |
これは急にできるものではありません。普段から意識して「休める思考」をしておくと、いざ子どもが熱を出した時に、切り替えやすくなります。
そして休んだ時は、
・仕事の心配をするのではなく、自分の心がリフレッシュすることに専念する。
・次の勤務の時にベストが出せるように、自分もしっかり休む。
ということを大切にしました。
親子ともにしっかり休むことで、子どもの回復が早く、親も早く仕事に戻れる。それが、結果的に職場にもメリットになると私自身の失敗から学びました。
上司や周囲の理解を得る
幸い私の職場の上司は、「母親の代わりはいないから、ゆっくりみてあげて。」と快く休むことを受け入れてくれるような理解ある上司でしたが、すべての上司がそのように理解してくれるとは限りません。
私も実際に病児保育を利用するまでは大変さを分かっておらず、安易に「病児保育を利用すればいい」考えていたので大反省です。
休むことに理解が得られない場合は、具体的にどれだけ大変かを提示することをお勧めします。
・病児保育を利用することで○○時間もよけいに時間がかかる。
・送迎だけで、○○時間かかってしまう。
・子どもの看病で○○時間しか眠れていない。
皆様の職場が、気兼ねなく休めるような理解ある職場になってくれることを切に願っています。
休みをもらった場合は、
ご迷惑をおかけしました。
おかげ様ですっかり良くなりなした。
ありがとうごさいました。
と感謝の言葉をしっかり伝えることも周囲の理解を得るためには大切なことですね。
賢い病児保育の使い方
たくさん病児保育のデメリットを書きましたが、とはいっても、どうしても休めない日はありますよね。
そんな場合は、以下の基準を参考に決して無理はせず、賢く病児保育を利用してみてください。
・親の体調が万全である
・体調不良になった初日ではない
・勤務時間を短くできる
ワーママにとって病児保育は最後の砦。
いざという時に利用できるように準備はしておく。でも、利用は無理せず賢くというところがポイントです。
最後に
子どもも、成長とともに年々たくましくなり2~3歳児ぐらいになると、体調をくずすこともほとんどなくなります。大変なのは初めの2~3年だけ。「あの時は大変だったね」と笑って話せる日もそう遠くはないのです。
新たな「はじまり」の参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。